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【ゲーミングPCの寿命】物理的な寿命と性能的な寿命について解説

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【ゲーミングPCの寿命】物理的な寿命と性能的な寿命について解説
読者の悩み
  • ゲーミングPCの寿命は短いって聞くけど実際どうなの?

  • 高い買い物だし、すぐ壊れないか心配・・・

  • どうすれば長く使えるのか知りたい
ビグマン

こんな悩みを解決します!

本記事について

本記事は、色々と言われるゲーミングPCの寿命について解説します。

ネット界隈で言われる短い寿命を真に受けず、本当の意味を把握してもらえればと思います。

目次

ゲーミングPCの寿命は2種類

ゲーミングPCの寿命
画像引用:Astromeda公式より


ネット上でも色々と言われているゲーミングPCの寿命ですが、寿命といっても2種類あります。

パーツが壊れて使えなくなるという意味での寿命
性能不足で快適にゲームが行えないという意味での寿命

どちらを指す意味かによって、答えとなる寿命が違います。

それぞれの寿命について詳しく解説していきます。

物理的に壊れるという意味での寿命

ゲーミングPCの物理的な寿命は、各パーツの劣化によって決まります。
一般的に、ゲーミングPCの物理的な寿命は5年程度と言われています。
ですが、この5年というのが全てのゲーミングPCに当てはまるわけではありません。

それは人によって、ゲーミングPCの使い方もまちまちだからです。
24時間フル稼働の人もいれば、1日に2~3時間程度の人もいるでしょう。
また、パーツによって寿命も違いますし、パーツの当たりはずれも無い話ではありません。

その辺りをこの後詳しく解説していきます。

性能不足という意味での寿命

ゲーミングPCの性能的な寿命は、技術の進歩によって決まります。
近年、ゲームのグラフィックや処理速度は飛躍的に向上しており、数年前に購入した一定レベル以下のゲーミングPCでは、最新ゲームを快適にプレイできない場合があります。

よくネット界隈で見かける『ゲーミングPCの寿命は2~3年』とは、この性能的な寿命を指す場合が多いです。
・最新ゲームの推奨スペックが高く、現在使用しているゲーミングPCの性能では足りない。
・グラフィック設定を調整しても快適に動作しない、プレイに支障をきたす。
こういった場合を【性能的な寿命】と言います。


しかし、この話もその人が購入したゲーミングPCのスペック、プレイするゲームによって変わります。
・購入したゲーミングPCの性能(価格)によっては、最新のゲームも性能が足りていて問題無くプレイ可能。
・あなたがプレイするゲームが低負荷なゲームが多く、数年経っても全く問題無い。
こういった場合は、性能的な寿命が来ているとは言えません。

グラフィックボードで、同等の性能を持つ新旧モデルの発売日を表にしました。

モデル発売日
RTX4060Ti2023年5月
RTX30702020年10月
RTX2080Ti2018年9月

上記3モデルは、メモリ、DLSS、価格などの違いがあり、細かい差は色々とありますがざっくり同等の性能です。

2018年発売のRTX2080Tiが、2024年時点での現行モデルRTX4060Tiと同等ですので、6年経った今でもまだまだ現役ですし、これから数年は問題無く使っていけると言えます(壊れなければ)。


しかし、寿命を2~3年と言う人も間違っているわけではありません。
・15万未満のゲーミングPCを購入し、2年くらいして高負荷のゲームをやって動作が不安定と感じている。
・ゲーム設定をもっと上げたくなった、もっとフレームレートを求めるようになった、けれども今のゲーミングPCでは性能不足。
こんな感じで、購入当初より求めるプレイ環境が上がった場合には性能不足と感じ、この2~3年という話が当てはまると思います。

ビグマン

15万以上のゲーミングPCで設定を妥協すれば、5年は使えると思います。


パーツごとの物理的な寿命と壊れる前の症状

ゲーミングPCに搭載されるメインパーツの物理的な寿命を表にしました。

パーツ寿命
CPU5年~10年
GPU(グラフィックボード)3年~7年
メモリ5年~半永久
SSD4年~7年
HDD3年~5年
電源5年~10年
マザーボード5年~7年

ゲーミングPCに搭載されているパーツはそれぞれ寿命が異なります。
使用環境、使用頻度によっても変わってきますのであくまで目安としてください。

CPU

CPU
画像引用:NEXTGEAR

CPUはグラフィックボードと並び、ゲーミングPCの根幹となるパーツです。

寿命は5年~10年と書きましたが、筆者が20年近く複数のゲーミングPCを使用している中で、CPUが壊れたことはありませんでした。
大体壊れるとしたらCPU以外の部品が壊れます。
ですが、ずっと使えるわけではなく、性能不足によってCPUの交換やゲーミングPC一式の買い替えを行っています。
CPUの性能向上は目まぐるしく、1世代違うだけで1.3倍~1.5倍性能差が出たりします。

筆者がCPUを交換するのは、グラフィックボードとのバランスを取れなくなった場合です。
最新のゲームは現行のスペックに合わせて開発されます。
スペック不足になった場合、ゲームパフォーマンスへの影響の高いグラフィックボードを交換する場合が多いです。
しかし、古いCPUでは新しいグラフィックボードの性能を使いこなせない為、CPUを更新する必要が出てきます。

GPU(グラフィックボード)

ドスパラ グラフィックボード

画像引用:ドスパラ公式より

ゲーミングPCの性能を決める上での最重要パーツがグラフィックボードです。
そして、【ゲーミングPCで1番酷使されるパーツもグラフィックボード】です。
寿命は3~7年と書きましたが、これは使用環境によって本当に大きな差があります。

筆者のゲーミングPCで、大体最初に壊れるのがグラフィックボードです笑
当たりはずれもあると思いますが、高負荷で使っている時期は2年で壊れたこともありましたし、5年以上耐えることもありました。
使い方によって、寿命がまちまちな部品だと思っておいてください。

寿命が近づいてくると、高いグラフィック負荷が掛かった際に急にゲームが強制終了したり、画面表示がおかしくなったりします。
コード類の接続を再確認し、ドライバの再インストール等を行っても改善しなければ完全な故障が近づいていると警戒した方が良いと思います。


また、グラフィックボードが性能不足になれば、そのゲーミングPCは性能的な寿命を迎えたとも言えます。
2~3年で新しいグラフィックボードが出てきますが、グラフィックボードの性能向上も目まぐるしく、全体的な性能向上とは別に新しい機能が追加されたりします。

スペック不足と感じたなら、新しい世代のグラフィックボードに交換するだけで大きくパフォーマンスを向上させることができます。
壊れる前に交換することを検討しても良いパーツですよ。

メモリ

メモリ

メモリはPCパーツの中で、最も壊れにくいパーツと言われています。
寿命は5年~半永久。
永久保証が付いている製品で、壊れても交換してもらえます。

非常に壊れにくいですが、絶対に壊れないわけではありません。
普段と同じことをしているのに、PCの動作が重たく感じた場合、メモリが故障している可能性もあります。

ただ、16GB(8GB×2)といったように、2つのメモリで使用している方が大半だと思います。
同時に2つのメモリが壊れることはまず無い為、正常な片方のメモリでPCを動かそうとします。
そのため異常に気付きにくいかもしれません。

SSD、HDD

SSD_HDD

画像引用:ドスパラ公式より

ストレージにはSSDとHDDがあります。
寿命について、SSDは4年~7年、HDDは3年~5年程度です。

SSDは書き込み回数によって寿命が変わってきますが、HDDより寿命は長い傾向にあります。
SSDの寿命が近づいてくると、書き込み速度、読み込み速度が低下してきます。


HDDはSSDと違い、物理的な方法で書き込みを行います。
磁気ディスクを回転させ、磁気ヘッドで書き込みます。
常時書き込みなどが行われていると物理的に消耗し故障に繋がります。
昔はOSをHDDに入れていましたので、HDDの故障が原因で突然PCが起動しなくなったこともありました。

最近はSSDをメインストレージとするのが当たり前で、HDDを搭載している人も減っています。
HDDは故障が近づいてくると、異音がしてきますので搭載している人は覚えておきましょう。


と言っても、最近のPCでHDDを搭載している人は、普段使わないファイルを保存しているような感じの人が多いです。
そのため、書き込み頻度も少なく、寿命は長い傾向にあると思います。


ストレージの故障は気付きにくく、完全に壊れてしまうと簡単には重要なデータを取り出せなくなってしまいます。
外付けのストレージを用意して、定期的に重要なファイルのバックアップをすることをおすすめします。

ビグマン

思い出の写真などを入れていたHDDが壊れて、数万円払って復元した友人がいます。



電源ユニット

電源ユニット

電源というだけあって、各パーツに電力を供給する非常に重要なパーツです。
寿命は5年~10年。
仕様上の耐久性は高く、10年近く持つ仕様になっているものも多いですが、これも使い方によってまちまちです。
急にPCの電源が付かなくなったら、電源ユニットの故障を疑ってください。

昔は人気メーカーでも電源だけはカスタマイズしておけと言われるくらい、品質が安定していませんでした。
筆者含む30代~の世代は電源を気にする傾向にあると思います笑


最近のメジャーなゲーミングPCメーカーが使用する電源であれば、品質も安定しており、過度な心配は不要ですが、容量には注意しましょう。

そのゲーミングPCが消費する電力の、2倍程度の容量がおすすめです。
理由としては、出力の50%が最も電気変換効率良いこと、発熱を抑えられることです。
例えば、400W使うゲーミングPCがあったとして、電源容量は500Wだったとします。
80%の使用率ですので、変換効率も悪く、負荷率も高いため発熱が多くなります。

電源は余裕のある容量を選び、負荷を減らしながら長く使ってもらえればと思います。

マザーボード

Asrockマザーボード
画像引用:フロンティア公式より


マザーボードは各パーツが乗る土台となるパーツです。
マザーボードの寿命は5年~7年。

実際、マザーボード単体は壊れにくい部品です。
壊れるとしたら他のパーツが要因になっている場合が多いです。
よく見るのが、CPUが焼き付いてマザーボードに影響が出ているといったケース。

マザーボードに異常があれば、他のパーツを認識できなかったりしますが、先ほども述べた通り壊れにくい部品です。
もし他のパーツが正常であるなら、最終的にマザーボードを疑う感じです。

ゲーミングノートPCの寿命は短め

ゲーミングノートPC

ゲーミングノートPCの寿命は、デスクトップ型に比べて短いです。
この寿命は、物理的な寿命、性能的な寿命、どちらにも言えます。


理由は、持ち運びによる衝撃、冷却性能が低い、分解清掃が困難という点。
価格の近いデスクトップ型より性能が低いという点です。


デスクトップ型は一度設置してしまえば、中々配置を変えませんので衝撃を与えることもありませんし、ファンも大型の物が複数付いており、清掃も容易です。
ゲーミングノートPCは、小型で持ち運びが容易であることが売りですので、ここは妥協しなければいけないポイントです。

画像のゲーミングノートPCは筆者がブログ執筆用に使っている物ですが、購入2カ月くらいで、本体の左下をつまんで持ち歩いていたらファンが片方回らなくなりました。

保証で対応してもらえましたが、長く使うには相応の扱いが必要なアイテムです。

ゲーミングPCの寿命を縮める原因

寿命を縮めてしまう原因

パーツの経年劣化

相棒、俺の嫁、命の次に大切、等々言われるゲーミングPCですが、どんなに大切に扱っても使えば使うほど劣化していきます。

24時間フル稼働と、1日数時間の使用では劣化のスピードは違います。
昔のMMORPGをやっていた人なんかは、アクティブ時はレベル上げ、寝たり仕事中は露天開いて放置みたいな感じで24時間つけっぱが当たり前でした。
当然筆者も同じようにつけっぱなしでした。

まぁこんな事を書きましたが、壊れるまで思う存分遊びつ尽くせば良いと思います!
使ってなんぼです。

排熱効率の低下

ゲーミングPCの寿命を縮め、故障に繋がる大きな要因として、熱問題があります。
普通のPCより発熱しやすいゲーミングPCの熱対策は非常に重要です。
排熱に不具合があると寿命を縮め、故障に直結します。

設置場所が悪い

ゲーミングPCなどの精密な電子機器は、熱と湿気に弱いです。
直射日光が当たってしまう場所、湿気の多い場所への設置はやめましょう。
ゲーミングノートPCを夏場に車内に放置するなども注意しましょう。

ゲーミングPCの寿命を延ばすには?

ゲーミングPCの寿命を延ばす

定期的な清掃を行う

定期的に掃除を行い、埃やホコリを取り除きましょう。
埃やホコリが溜まると、冷却効率が低下し、パーツの劣化を早めます。

半年に1回、最悪1年に1回は必ず行ってください。
地域にもよりますが、筆者の場合は4月後半から暖かくなってきますので、それくらいに1度メンテナンスしています。

熱対策をしっかりと行う

ゲーミングPCは、高温になるとパーツが劣化しやすくなります。
室温が上がりすぎないように注意し、必要に応じて冷却ファンを増設するなどの対策をしましょう。

とりあえず、早めにエアコンをつけましょう。
これが1番簡単です。


夏は外気温と設定温度の差が小さいので、エアコンの電気代が安いです。
ケチらずしっかりエアコンを使いましょう!

エアコンが無い?ゲーミングPCには必須アイテムですので必ず買いましょう。

適度に電源を切って休ませる

長時間、高負荷なゲームをプレイし続けると、パーツの劣化を早めます。
1時間程度の離席なら電源を落とさなくても良いですが、それ以上なら電源を一度落としておきましょう。

とりあえず、寝落ちする前に気合で電源を落としましょう。

ゲーミングPCの寿命が来たら

物理的な寿命、性能的な寿命が来た際に取るべき対応を紹介します。

新しいゲーミングPCへ買い替え

ドスパラ GALLERIA Rシリーズ Xシリーズ 違い

画像引用:ドスパラ公式より

コストは掛かってしまいますが、新しいゲーミングPCへ交換するのが圧倒的に手軽でおすすめです。
ゲーミングPCに異常があった場合、一部のパーツが壊れていることが大半ですが、そのパーツがどれかを判断する必要があります。
知識があれば大丈夫でしょうが、壊れているパーツを勘違いしてしまうと無駄な出費になってしまう場合もあります。
買い替えであれば、こういった心配は不要です。

また、壊れたパーツだけ交換しようとメーカーに修理依頼をしても、保証が切れている場合が多いです。
保証期間外ですと、作業費とパーツと送料等で結構な出費になってしまうので、買い替えても良いのでは?と思うこともありますよ。

ビグマン

5年使えたら、まるっと交換で良いと思います!

パーツ交換で延命

ゲーミングPCの寿命

画像引用:

性能的な寿命が来たなら、パーツ交換で延命するのもありです。
ゲームパフォーマンスに大きく影響を及ぼすCPUやグラフィックボードを交換すれば、またそこから数年使用していくことが出来ます。
マザーボードが交換したいパーツに対応していれば延命できます。

パーツ交換は難しいと思うかもしれませんが、少し知識を入れれば簡単に行えます。
参考動画なんかも山ほどありますので。

最近の新しいゲームを見ていると、推奨スペックにメモリ32GBを求めるゲームもありますし、配信を始める人も多い傾向です。
現在メモリ16GBを搭載している人で、配信をしてみたり、メモリ負荷の大きいゲームをする場合は32GBに交換してみても良いと思いますよ。
メモリ増設(交換)は非常に簡単なので、初めてPCをいじるのにうってつけだと思います。


個人的におすすめな運用方法ですが、ゲーミングPC購入時にCPUを少し上位のモデルにして購入。
数年後、グラフィックボードを一度載せ替えます。
そして、また数年使用してまるっと買い替えといった感じ。
この方法であれば、特に性能不足で悩む事なく、一定レベルのパフォーマンスを維持していくことが出来ます。

買い替えにおすすめのゲーミングPCを紹介

パーツ更新におすすめのパーツショップ

筆者も使うおすすめのショップ等を紹介。

ツクモ

アークオンラインストア

パソコン工房【公式通販サイト】

Amazon PCパーツランキング

まとめ

ゲーミングPCの寿命は、物理的な寿命と性能的な寿命の2つの側面から考える必要があります。

物理的な寿命を延ばすためには、定期的なメンテナンスと適切な使用方法が重要です。
性能的な寿命を延ばすためには、スペックの高いゲーミングPCを購入したり、パーツを交換したりするなどの対策が必要です。

ゲーミングPCを長く快適に使用するためには、これらの点に注意して、適切にメンテナンスを行いましょう。

【ゲーミングPCの寿命】物理的な寿命と性能的な寿命について解説

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