FPS/TPS向け【ゲーミングキーボード】 入門~最強機種を紹介
- ゲーミングキーボードの種類が多すぎてどれが良いか分からない
- 自分の予算に合うゲーミングキーボードを知りたい
- 機能別でのおすすめゲーミングキーボードを知りたい
- どれを買うのがおすすめか知りたい
こんな悩みを解決します!
おすすめのゲーミングキーボードを価格別に備わっている機能を含め紹介する記事です。
初心者からプロまで、全てのプレイヤーへ需要のある記事にしました。
ゲーミングキーボードは怪しいメーカーの物から、信頼性の高い日本製の物まで本当に種類が多いです。
価格も2,000円程度から3万円越えの物まであります。
多くのブログやランキングサイトにて、たくさんの商品が紹介されていますが、筆者なら絶対に買わない物も多々紹介されています。
そんな中、PCゲームを始めたばかりの初心者の方は正直どれを選べば良いか分からないと思います。
初心者の方は、筆者自身が買っても良いと思う商品を予算順に紹介していきますので、予算と照らし合わせて検討してください。
PCゲーム上級者の方は、高価格帯の商品紹介項目を参考ください。
ちなみに、各価格帯で数十個の商品から選び抜いてます。
また、今後ゲーミングキーボードを買い替える際に悩まなくていいように選ぶ基準も簡単に解説していきます。
皆さんが満足のいくゲーミングキーボードを購入して頂ければ幸いです。
現在、上級者やプロゲーマーが使う最上位帯のゲーミングキーボードが転換期にきています。
ラピッドトリガー機能、キルスイッチ機能など、強力な特殊機能が開発されており、多くのメーカーが新商品の開発に注力しています。
この記事を参考に、自分にベストな商品を見極めて選んでいただければ幸いです。
ゲーミングキーボードを選ぶ基準
ゲーミングキーボードを選ぶ際に、理解しておきたい基準が大きく分けて3つあります。
順番に紹介していきます。
知っている人は飛ばしていただいて大丈夫です。
サイズと配列の違い
まずは外観から簡単に判断できる、サイズと配列について解説します。
100%サイズ(フルキーボード)
赤枠部分のテンキーが付いているものをフルキーボードと呼びます。
- メリット
-
・テンキーがあるので数字入力などの事務作業がやりやすい - デメリット
-
・テンキーがある分、キーボードが横に長いので机のスペースを取られる
・マウスを左に動かしたらキーボードに当たる
80%サイズ(テンキーレス)
先ほどのフルキーボードからテンキー(赤枠部分)が無くなったタイプで、テンキーレスと呼びます。
- メリット
-
・テンキーが無い分、机が広く、大きくマウスを動かしてもキーボードと接触しない - デメリット
-
・テンキーを使った方が早い事務作業がある場合、効率が落ちる
ただし、USBで後付け出来るテンキーだけのキーボードも売ってますので特に問題は無いです。
それにゲームをやっていれば数値ボタンを押すのが上手くなりますので意外といけます。
60%サイズ(65%サイズ)
先ほどのテンキーレスキーボードから方向キー(青枠部分)やファンクションキーが無くなったタイプです。
メーカーによって多少の差がありますが、60%サイズ(65%サイズ)キーボードと呼びます。
- メリット
-
・テンキーレスよりさらに机が広く使える為、大きくマウスを動かしても問題ない - デメリット
-
・ファンクションキーを使う場面で困る
・2Dのゲームなどで、方向キーでキャラ操作をする場合に替わりのキー設定が必要
日本語配列と英語配列
ゲーミングキーボードは、海外メーカーも多くの製品を出しており、英語配列と呼ばれる物がたくさん流通しています。
英語配列のキーボードは、日本語配列のキーボードと少し違うところがあります。
・「無変換」「変換」「カタカナ/ひらがな」が無いのでスペースキーが大きい
・エンターキーが横長、右シフト、バックスペースキーが少し大きい
その他にもキー配置が違うといった差があります。
配列はこだわらなくても良いですが、違いは知っておきましょう!
スイッチと軸の違い
ゲーミングキーボードにはスイッチの種類が複数あります。
使い心地やタイピング音などに関係がありますので簡単に覚えておきましょう。
※ 薄型メカニカルスイッチ(有接点)、光学式、磁気式(無接点)は省略
メンブレン
画像引用:TUKUMOより
低コストである為、一般的な安価なキーボードに使われているスイッチ方式です。
キーを1番下まで押し込まないと反応しませんし、打鍵感もあまり良い物ではありません。
メンブレン方式の良い点は価格のみです。
パンタグラフ
ノートパソコンに採用されている薄いスイッチです。
スイッチの反応部分の仕組みはメンブレン方式と同じですが、薄型であるので押し込みが浅くても反応します。
手が小さい人やタイピングが多い人におすすめです。
メカニカル
ゲーミングキーボードで一番種類の多いのがこのメカニカルスイッチ方式です。
キーの一つ一つに金属接点のスイッチがあり、耐久性も高いです。
そして、メカニカルスイッチには軸というものがあります。
- 青軸(クリッキー)
-
・しっかりカチカチと手応えがある・キーを押したときのカチカチといった打鍵音も大きい
- 赤軸(リニア)
-
・押し心地が軽く、静穏性も優れている
・FPS、TPSなどに向いている - 銀軸(リニア)
-
・赤軸を薄くして、反応速度を高めたタイプ (スピード軸とも言われる)
・FPS、TPSなどに向いている
最近は赤軸に変わり、銀軸を押しているメーカーも増えてきた。 - 茶軸(タクタイル)
-
・青軸、赤軸の中間くらいの性能
向いている用途が分かれますが、基本的には自身の使い勝手や好みで選んで問題ないです。
ただし、FPSやTPSなどのアクション性の強いゲームをやる人には銀軸、もしくは赤軸がおすすめです。
静電容量無接点方式
他のスイッチ方式は物理的な接触(有接点)ですが、静電容量無接点方式はキーが押し込まれ電極同士が一定レベルまで接近(無接点)すると、静電容量の変化を検知して入力と判定される構造です。
いくつかのメーカーが静電容量無接点方式のキーボードを出していますが、特に有名なのは東プレのリアルフォースです。
静電容量無接点方式のキーボード(リアルフォース)は一生物と言われるくらいの高い耐久性、信頼性、静音性を持ち、高価ですが人気もあります。
10数年前から東プレのリアルフォースは高級キーボードとして有名でした。
そして昨年、リアルフォースGX1という、FPSやTPSにて非常に有効なゲーミングキーボードを発売し、多くの方に注目されています。
在庫切れもあり、争奪戦になってます。
他には、磁気式、光学式といった物理的な接触の無い、無接点方式が、ゲーミングキーボードの上位帯を占めています。
物理的な接点では無いので、ソフトウェアのアップデートにより、キーボードの性能が上がっていきます。
ちなみに静電容量無接点方式のキーボードを触って使い心地を味わってしまうと、他のキーボードに戻れなくなるそうです。
機能の違い
マクロ機能
マクロ機能は複数キーの同時入力、一連の入力を指定のキー1個で入力できるようにするものです。
例をあげると、設定したマクロキーを1つ押すことにより、A→S→D→Fと0.5秒おきに入力されるといったことが可能です。
ゲームによってはマクロの使用が禁止されている場合があるので、使う前に確認が必要です。
Nキーロールオーバー
このNに当てはまるのは、6だったり、全(オール)だったりとゲーミングキーボードによって様々ですが、複数のキーを同時に押したときに検出できる数を表しております。
アクチュエーションポイント
アクチュエーションポイントとはキーを押し始めて反応があるポイントを指します。
基本的に軸の種類によって決まりますが、上位モデルは0.1mm単位でポイントを設定でき、キー入力の反応を早くできます。
ラピッドトリガー
上位モデルにしか搭載されていない機能ですが、ラピッドトリガーはキーを離したと認識させるのを早くする機能です。
FPSでのストッピングに非常に強力な機能です。
他の特殊機能
リアルフォースGX1にはキルスイッチ(Kill Switch)機能が搭載されています。
今のところ他のキーボードには無い機能で、非常に注目を浴びています。
機能の中身は、ゲームキャラクターの左右移動に使用されるAキーとDキーの同時入力が無効化され、後から押された片方の入力のみ有効となります。
現在は任意のキー(2セット)での組み合わせが可能です。
FPSでのストッピングや横移動の反復に非常に有効です。
価格帯ごとに備わっている機能を説明
各価格帯のキーボードにどんな機能が付いているかを簡単に表で解説します。
価格帯 | サイズ | スイッチ | 機能 |
---|---|---|---|
2,000円~5,000円 (低価格帯) | フルサイズ | メンブレン | マクロ機能、 Nキーロールオーバー |
5,000円~15,000円 (中価格帯) | テンキーレス、 60%サイズ(65%サイズ) | メンブレン、 メカニカル | マクロ機能、 Nキーロールオーバー |
15,000円以上 (高価格帯) | テンキーレス、 60%サイズ(65%サイズ) | 磁気式、 オプティカル(光学式)、 静電容量無接点方式 | マクロ機能、 Nキーロールオーバー、 アクチュエーションポイント変更、 ラピッドトリガー、 一部にキルスイッチ |
あなたに合うキーボードはどのような物か
あなたの用途や条件にあうキーボードはどのような物か紹介します。
- 何より予算重視(低価格)
-
フルサイズのメンブレンキーボード
- 机のスペースに余裕が無い
-
テンキーレスか60%サイズ(65%サイズ)のキーボード
- 普段使いをしつつ、PCゲームもする
-
テンキーレスのメンブレンかメカニカルキーボード
マウス操作を阻害するテンキーは邪魔なので、テンキーレスを選択。
ゲームでよく使うキーのロールオーバーがあるかだけはチェックしておきましょう。 - PCゲームをメインに行う
-
テンキーレスか60%サイズ(65%サイズ)のメカニカルキーボード
ゲームをしながらボイスチャットもするなら、赤軸か静音タイプと書いてあるものがおすすめ
なるべく全キーロールオーバーを選ぶ - FPSで勝ちたい
-
テンキーレスか60%サイズ(65%サイズ)のキーボードで、なおかつアクチュエーションポイントの変更とラピッドトリガー機能が付いている上位モデル
- 仕事にもゲームでも、長く使える最上位モデルが欲しい
-
テンキーレスの静電容量無接点方式のキーボード
おすすめのゲーミングキーボードを紹介
価格帯ごとにおすすめのゲーミングキーボードを紹介していきます。
低価格帯のおすすめゲーミングキーボード
この価格帯で1番おすすめ【エレコム TK-DUX30BK】
3,000円を切る価格で1番おすすめのゲーミングキーボードです。
このご時世、在宅での仕事も増えてきました。
フルキーボードである為、テンキーも使え事務作業にも有効です。
もちろんゲーミングキーボードですので、主要な24キーがキーロールオーバーに対応しています。
そしてマクロ機能もあります。
低価格でありながらエレコム製なので品質も安心です。
見た目はシンプルですが、必要な機能がそろった入門用にベストなゲーミングキーボードです。
光る物が欲しいなら【NPET K10V3】
Amazonの1カ月の販売数量を確認したところ、先ほどのエレコムTK-DUX30BKの4倍ほど売れている低価格のゲーミングキーボードです。
ですが、筆者は品質の面からおすすめしません。
光る低価格のゲーミングキーボードで売れている商品ですよ、と情報を一応お伝えするために載せました。
このキーボードを簡単に言うと、一般的なキーボードをツルツル、テカテカ、ピカピカにし、ロールオーバー機能を追加した感じです。
お子さん向けに光るキーボードを買ってあげたいなど、耐久性やタッチ感といった品質に拘りが無ければOKです。
フルキーボードの売れ筋【ロジクール G213r】
フルキーボードで1番の売れ筋が、上記のロジクールG213rです。
G213rの一番の特徴が【Mech-Domeキー】というロジクール独自のスイッチが採用されていることです。
Mech-Domeキーはメンブレンの4倍の反応速度を持ち、メカニカルスイッチ同等の反応速度です。
そしてメカニカルスイッチでは無く、独自スイッチなのでタッチ音も静穏性が高いです。
特徴一覧
- Mech-Domeキー
- パームレスト一体型
リストレストとも呼びます。
(リスト=手首、レスト=休憩)
パームレストがあることにより、手首の位置とキーの高さが近くなり、手首の疲れを軽減できます。 - 耐水性あり
- 専用メディアコントロール (右上に各ボタン)
音楽やビデオの再生、一時停止、ミュートを瞬時に行えます。
ボタンをタッチして、音量の調節や、次の曲へのスキップなどができます。 - ゲームモードスイッチ (右上にオンオフボタン)
ゲーム中に押すとスタートメニューが開いて大変なことになるwindowsキーを、ボタン1つで無効化してくれます。
筆者的には必須機能です。 - LEDあり、アプリでカラー調整 (右上にオンオフボタン)
色は約1,680万色から選べるほか、輝度も複数段階で調整できます。
フルキーボードで1番の売れ筋なだけあって、十分すぎる機能が備わったゲーミングキーボードです。
次に良くないポイントも解説しておきます。
良くないポイント
- フルキーボードでありながら、価格が高め
必要な機能の揃ったフルキーボードが3,000円程度で買えることから、通常時の価格が6,000円~7,000円程度のG213rは高いと言えます。
5,000円あればテンキーレスゲーミングキーボードが買えるので、マウス操作を阻害してしまうフルキーボードをわざわざ選ぶべきか検討が必要です。 - パームレスト一体型
一体型なので取り外しが出来ません。
そして樹脂のパームレスト(リストレスト)ですので硬めです。
人によっては嫌な場合もあるでしょう。
筆者の場合は硬いのが苦手でしたので、下記のような商品を使っています。
おすすめです。
中価格帯のおすすめゲーミングキーボード
この価格帯で1番おすすめ【エレコム TK-VK200~310】
4商品載せた理由ですが、【VK200シリーズ】と【VK300シリーズ】の違いはライティング機能の有り無しのみだからです。
VK300シリーズにライティング機能がついています。
そして、VK200、VK300は65%サイズ、VK210、VK310がテンキーレスとなります。
特徴一覧
- スイッチの軸を青軸、茶軸、銀軸の3種類から選べる
Amazonだと銀軸が売れ筋らしく、青軸、茶軸の価格が非常に安い時があります。 - カラーが3色から選べる
黒、白、ピンクからカラーが選べます。
女性に人気の白、ピンクがあるのもいいですね。 - 全キーロールオーバー
- ELECOM S.P.S Engine for Keyboard
業界最高クラスの応答速度(Speed)・精度(precision)・安定性(Stability)を実現するべく、新たに開発されたゲーミングキーボードエンジン - ネオクラッチキーキャップ
指がキーにぴったりとはまるような、窪みがある独特な形状です。
どのキーに指がどう置かれるかを考え、窪みの形状に違いを持たせ、操作性の向上が考えられています。
さらに印字が経年劣化しにくいダブルインジェクション方式を採用しています。 - 追加USBポート
このUSBポートには、PCからのノイズをブロックするEMC対策と遅延軽減が施されています。 - 着脱式パラコードケーブル
本ケーブルは着脱式で、PC側がUSB Type-A、キーボード側がType-Cになっています。
ケーブル素材も柔らかい布製で取り回しがしやすいです。 - 2年保証
この価格帯で実現可能な機能が全部そろった上で、多くのこだわりを持って作られたキーボードです。
安心の日本メーカーのエレコムだけあって、作りもしっかりしており、重量も重く、背部の滑り止めにより、揺れる事なく安定したキー操作が可能です。
久しぶりに悪いポイントが無いゲーミングキーボードです。
筆者の一押しシリーズです。
フルキーボードを買うくらいなら、長い目でこちらを選択するのが良いと筆者は考えています。
テンキーレスの売れ筋【ロジクール G-PKB-002LN】
型式で書いたので分かりにくいですが、有名な【Logicool G PRO X】と呼ばれているのがこちらのキーボード3つです。
Amazonの中価格帯テンキーレスゲーミングキーボードで1番売れているのが、ロジクール【G-PKB-002LN】です。
3つの商品を載せた理由ですが、上記3種はほぼ同じ商品だからです。
【G-PKB-002LNdとG-PKB-002LN】はスイッチの交換が出来ないのに対し、【G-PKB-002】はスイッチの交換が出来ます。
【G-PKB-002LNd】は1年保証、【G-PKB-002LNとG-PKB-002】は2年保証です。
1年保証の【G-PKB-002LNd】が基本的に1番安い傾向にあります。
分かりやすく表にまとめました。
型式 | 保証 | スイッチ入替 | 備考 |
---|---|---|---|
G-PKB-002LNd | 1年 | 不可 | 青軸(クリッキー)、 赤軸(リニア)から選択 |
G-PKB-002LN (おすすめ) | 2年 | 不可 | 青軸(クリッキー)、 赤軸(リニア)から選択 |
G-PKB-002 | 2年 | 可能 (他スイッチは別売り) | 最初は青軸(クリッキー)が付いている。 別売りの赤軸(リニア)、 茶軸(タクタイル)が必要 |
スイッチ入替可否での価格差が大きいので、2年保証がある【G-PKB-002LN】が一番売れているのも頷けます。
表には載せてませんが一応お伝えしておくと、スイッチ入替不可の茶軸もあります。
ですが、数量も少なく、価格が高いです。
(リンクはこちら:Logicool G ロジクール G PRO LoL) 参考までに。
ではここから【Logicool G PRO X】の特徴などを紹介していきます。
特徴一覧
- 価格に相応しい作り
全体的に滑らかな触り心地で、質の良さを感じます。 - ロジクール独自のGXスイッチを採用
スイッチの種類は上記で説明したとおりです。
サクサクと押し心地の軽いスイッチです。
プロゲーマーも監修し、世界大会でも使用されています。 - LEDあり、アプリでカラー調整 (右上にオンオフボタン)
- 12個のマクロキーを搭載
- 着脱式ケーブル
本ケーブルは着脱式で、PC側がUSB Type-A、キーボード側が特殊形状になっています。
ケーブル素材も柔らかい布製で、ケーブル長さも1.8mと長めなので取り回しがしやすいです。 - G-PKB-002LNとG-PKB-002は2年保証
良くないポイント
機能的に悪い面はありませんが、唯一の欠点は価格です。
- 特殊機能は無いのに、機能が豊富な上位帯に近い価格
アクチュエーションポイント変更、ラピッドトリガー機能がある上位帯キーボードの最低価格が15,000円程度です。
Logicool G PRO Xの価格はセールでの値引きも大きいですが、大体10,000~14,000円程度です。
この金額を出すのであれば、上位帯のゲーミングキーボードを狙っても良いかと思います。
特にFPS、TPSプレイヤーは検討してください。
高価格帯(上位機能)のおすすめゲーミングキーボード
この金額のゲーミングキーボードになると、物理的な接点(有接点)ではなく、磁気式、光学式、静電容量無接点方式のように物理的な接点が無い無接点方式になってきます。
そして、アクチュエーションポイント変更、ラピッドトリガー機能が追加されてきます。
アクチュエーションポイント変更は早いキー操作が必要なゲームに有効です。
・FPS(ApexやValorant)、TPS(フォートナイト)、音ゲーなど
ラピッドトリガー機能はストッピングが必要なFPSに有効です。
・ValorantやCSなど
では順に、上位帯の最安値モデル、コスパ最良モデル、さらに特殊機能も追加された最上位モデルを紹介していきます。
ラピッドトリガー機能付き 最安値帯【DrunkDeer G65】【DrunkDeer A75】
次々と出てくるラピッドトリガーキーボードの中で、最安値の磁気スイッチ式ゲーミングキーボードとして有名になりました。
G65とA75の違いは、型式の数字でも分かるように、65%キーボードか、75%キーボードかです。
どんな違いかというと、G65には、A75にあったファンクションキーやボリュームコントロールが無いです。
ではここから【DrunkDeer G65、A75】の特徴などを紹介していきます。
重要な特徴を抜粋して紹介
- 他の高価格キーボードと同等の性能
この価格帯のゲーミングキーボードに期待されるのは、アクチュエーションポイント変更とラピッドトリガー機能です。
ラピッドトリガーキーボードを広めたWooting 60HEや、高級ゲーミングキーボードのREALFORCE GX1と同じく、0.1mm単位でのアクチュエーションポイントの変更、ラピッドトリガーの変更が可能です。 - 独自の磁気スイッチも高品質
打鍵感も良く、軸ブレもないです。
最安値と言いつつも枠としては高価格帯のキーボードですので、普通に優秀です。
ついでに、方向キーがあるのも筆者的に良い点だと思います。 - 接続端子がUSB Type-C
- IP66の防塵防水仕様
- A75には角度調整機能あり
チルトスタンドを立てる時と立てない時の、2段階の角度調整が可能です。
良い特徴としてはこんな感じで優秀です。
良くないポイント
- 英語配列しか無い
慣れれば問題ないですが、多少の普段使いの悪さは理解しておきましょう。 - G65には角度調整機能無し
角度調整をするチルトスタンドがG65にはついておりませんが、標準で7度の角度が付いているのでそこまで困らないかとは思います。
キーボードが平面じゃないとダメな人が居たらアウトですが。
ちなみにA75もスタンドを立てる前から角度がついています。 - サポート体制に不安あり
DrunkDeerは海外後発の新興メーカーでして、少人数で運営しています。
製品の販売量に対して、サポート体制が追い付いていない現状です。
製品の不良などの問い合わせも、英語で連絡になりますし、交換品も海外からなので時間もそれなりにかかります。
また、ソフトウェアの不具合や疑問も自分で調べなければいけません。
救いとしては日本語のDiscordチャンネルがあることです。
そこで確認が可能です。 - セール時期以外は少し割高
Amazonのセール時期などはクーポンが配布され、15,000円を切るレベルの時もありました。
セールの無い通常時は少し割高です。
その場合は、次に紹介するエレコムの方が良いと思います。
日本メーカーですし、色々な面で安心です。
日本品質のコスパ最良機種【エレコム VK600A】
日本メーカーのエレコムから2023年10月18日に発売した【VK600A】。
予約販売開始から5時間で完売し、頻繁に在庫切れが発生している日本品質の人気ゲーミングキーボードです。
日本メーカーならではの細かい配慮や拘りが詰まっています。
磁気式ゲーミングキーボードでして、もちろんアクチュエーションポイント変更、ラピッドトリガー機能もあります。
ちなみにエレコムは、ラピッドトリガーのことを本製品ではリセットポイントと呼んでいます。
まずは公式サイトを確認ください。
続いて、公式サイトから読み取れない特徴と補足を紹介します。
- 他の高価格キーボードと同等の性能
ラピッドトリガーキーボードを広めたWooting 60HEや、高級ゲーミングキーボードのREALFORCE GX1と同じく、0.1mm単位でのアクチュエーションポイントの変更、ラピッドトリガーの変更が可能です。 - ラピッドトリガーキーボードの中では安い価格
VK600Aの価格は約23,000円と、DrunkDeerに続く価格です。
日本品質です。 - 日本語配列のゲーミングキーボード
- カラーも2色から選べる
高価格帯のキーボードは黒色のキーボードが多いですが、VK600Aは白も選べます。
女性にもおすすめです。 - ソフトウェアが完全日本語対応
シンプルで使いやすいソフトウェアです。 - 接続端子がUSB Type-C
ケーブルも取り外し可能で、少し長めの2mです。 - 筆者のおすすめは、下記画像のエレコム独自キーキャップ(ネオクラッチキーキャップ)です。
この窪みが絶妙です。
良くないポイント
- ネオクラッチキーキャップは相性あり
この窪みが合わない人もいるようです。
手のサイズによっては、窪みに綺麗にフィットしない場合もあります。 - 65%サイズしか無い
予算も厳しい中、初めてのラピッドトリガーキーボードとなると、なるべく安く日本品質の良い物を選びたくなるところです。
残念ながら65%サイズですので事務作業などの普段使いには向かず、完全にゲーム向きです。
慣れれば問題ないですが、多少の普段使いの悪さは理解しておきましょう。
最強キーボード【東プレ REALFORCE GX1】
2023年3月に発売された本キーボードですが、発売当初は最強と言われる物ではありませんでした。
東プレのREALFORCEは静電容量無接点方式が有名ですが、他の機能は上位帯ゲーミングキーボードでは当たり前のものでした。
その上で約33,000円という価格がネックとなり、大ヒットとはいきませんでした。
ですが、2023/7/12にソフトウェアのアップデートがあり、【キルスイッチ】という機能が追加され、最強キーボードとなりました。
まずは公式サイトを確認ください。
続いて、公式サイトから読み取れない特徴と補足を紹介します。
- 最上位の性能
0.1mm単位でのアクチュエーションポイントの変更、ラピッドトリガーの変更が可能です。
一度使ったら戻れない最高のスイッチ、東プレスイッチ(静電容量無接点方式)が備わっている。 - テンキーレスゲーミングキーボード
ゲーム用というと60%、65%キーボードが多い中、GX1は事務作業にも有効なテンキーレスキーボードです。 - 日本語配列、英語配列どちらも選べる
- 選べる2つのキー荷重
30gと45gから選べます。
素早い操作を求める人には30gがおすすめですが、多くのキーボードは45g付近が多いです。
好みが分かれるポイントです。 - ソフトウェアが完全日本語対応
シンプルで使いやすいソフトウェアです。 - 世界で唯一、GX1のみに搭載された機能【キルスイッチ機能】
2023年7月のソフトウェアのアップデートにより、キルスイッチ機能が追加され、最強ゲーミングキーボードとなりました。
その時点ではAとDキーの組み合わせのみキルスイッチが使えましたが、12月のアップデートにて任意のキーの組み合わせを、2つまで設定可能となりました。
キルスイッチは、レレレ撃ちや、ストッピングに非常に有効です。
筆者がぱっと思いつくだけでもAPEXでのレレレ撃ちが速くなる事や、Valorant、CS2などで逆キー入力のストッピングを行っている人に最速のストッピングを提供する最強のゲーミングキーボードと言えます。
良くないポイント
- テンキーレスキーボードはサイズが大きいと思う人もいる
プロゲーマーの中に、実際に使ってサイズが大きいと感想を述べている人もいました。
キーボードを傾けたりと、デスクレイアウトは人によって様々です。
筆者は手が大きいので60%サイズは使いにくいと感じてしまい、テンキーレスキーボードを好んで使います。
基本的にテンキーレスキーボードで長年PCゲームをやってきて、特に困ったことは無いです。 - ケーブルが着脱不可の固定ケーブル
最近の上位帯のゲーミングキーボードは、ケーブルが取り外せる物がほとんどですが、残念ながらGX1はケーブルの着脱が不可です。
好みのケーブルに交換したり、断線した際に交換できません。
しかし、固定と言いながらも上部だけでなく、左右にも取り回しが可能です。
まとめ
気が付いたら結構なボリュームの記事になってしまい、結局どれが良いかぼやけてきたかと思いますので最後に筆者のベストをご紹介します。
・主要な24キーがキーロールオーバーに対応
・マクロ機能もあり
・低価格ですが、日本メーカーの安心品質です。
見た目はシンプルですが、必要な機能の揃ったゲーミングキーボードです。
予算重視で、フルキーボードでも机のスペース的に問題が無いならベストアイテムです。
・VK200と300シリーズの違いはライティング機能とサイズ
・エレコム独自のスイッチが魅力
・スイッチも3種類から選べる、おすすめは銀軸
アクチュエーションポイント変更、ラピッドトリガー機能が不要の人に、筆者が1番おすすめするゲーミングキーボードです。
非常にコストパフォーマンスに優れており、必要な機能は全部そろった、初心者から上級者まで長く使えるゲーミングキーボードです。
・2万円を切りながら、アクチュエーションポイント変更、ラピッドトリガーが付いたゲーミングキーボード
・高品質な独自の磁気スイッチ、打鍵感も良し
英語配列しかなかったり、サポート面が少し心配なところもありますが、この価格で最上位モデル帯と同等の機能が付いている人気のゲーミングキーボードです。
・安心の日本メーカーの品質、拘り、作り込み
・上位帯のキーボードには少ない、白色も選べるのもポイント
ゲーミングキーボードの最上位モデルたちと同じ、0.1mm単位でのアクチュエーションポイントの変更、ラピッドトリガーの変更が可能。
海外メーカーのゲーミングキーボードが多い中、日本メーカーですので日本語配列があるのも魅力で、ソフトウェアも完全日本語対応です。
非常に日本人に人気で売り切れが続いています。
迷っているならこれでOKと言ってしまえるゲーミングキーボードです。
・キーボード業界でも最高峰のキースイッチと打鍵感
・ソフトウェアアップデートにより、キルスイッチ機能が追加された最強ゲーミングキーボード
もちろん0.1mm単位でのアクチュエーションポイントの変更、ラピッドトリガーの変更が可能。
ゲームでも最高峰、普段の事務作業でも最高峰のゲーミングキーボードです。
APEX、Valorant、CS2、フォートナイトなどにおすすめかなと思います。
価格は非常に高いですが、絶対に買って後悔しない、本当に最高峰のゲーミングキーボードです。
最後までお読みいただきありがとうございました!