ゲーミングイヤホン【VR500】をfinal E500と比較レビュー
- VR500 for Gamingの特徴や、音はどんな感じか
- 同価格帯のfinal製品である、E500と比べてどう違うのか
- VR500が合う用途、ゲームの種類はなに?
- どんな人にVR500はおすすめなのか
こんな悩みを解決します!
本記事は、2023/11/24に発売されたfinalのゲーミングイヤホン【VR500 for Gaming】についての記事です。
・VR500の特徴や音について、実際に使った感想を報告
・同価格帯のE500との音の比較を紹介
たぶんこれが一番気になるはず。
・どんな人に向いてるイヤホンなのか解説
finalのE500同様、この価格帯では非常に優れたイヤホンでした。
発売から日が浅く、出回っている情報が少ない為、非常に参考になるかと思います。
音について言葉で伝えるのは難しいですが、伝わりやすく書きましたので使用感を共有できたら幸いです。
final VR500 for Gaming について
日本のイヤホン、ヘッドホンメーカーのfinalから新たに発売されたゲーミングイヤホン【VR500 for Gaming】
価格は2,980円と低価格帯でありながら、音の質、音の定位感に優れたイヤホンです。
ちなみにfinalからは、E500、VR2000、VR3000といった立体音響に優れた同系統のイヤホンが発売されています。
その中でもE500は価格が1,980円と近いので、比較されやすいです。
E500についてはこちらの記事をどうぞ
E500の特徴を把握いただければ、比較もしやすいかと思います。
VR500の特徴 【外観、構造、仕様】
【VR500 for Gaming】の特徴と使用感を解説していきます。
- ・マイク付きワンボタンコントローラー搭載
-
VR500にはE500と違い、マイク機能が搭載されました。
・会話は普通に可能ですが、マイク音質は微妙
・声に少しノイズが混ざっている感じ
マイクの使用頻度が低いなら問題ないかと思います。
長時間ボイスチャットをするなら、相手の為にも別途マイクの用意をおすすめします。
マイクが付いている方が右耳です。 - 色は新色のマットグレー
-
筐体、イヤーピース、ケーブル、全てがマットグレーで統一されています。
- イヤーピース
-
・サイズ違いの5種類のイヤーピースが付属
自分に合うサイズが見つかるので安心です。
しっかり耳の中でフィットして、外部の音を遮ってくれます。 - ケーブル
-
・長さは一般的なケーブルと同様の1.2m
・接続部分はL字形状、断線を防ぐ為に太めのケーブルを採用
・音質を高めるためにOFCケーブルを採用
注意点
マイクに関しては値段相応の性能です。
長時間の会議、discordでずっと通話しているような人は、専用のマイクを用意するべきです。
PCを足元に置いている場合は、延長ケーブルが必要になる場合があります。
ゲームや動画視聴中は動かないので気になりませんが、座りなおしたり、移動した際に、ケーブルが服などとこすれてノイズが発生します。
E500よりはタッチノイズがほんの少し小さめでした。
VR500の特徴 【音】
メーカー曰く、
音の方向を正確に再現するために、「音像定位」に特化した音響設計を行った。
上位モデルである、VR3000(価格7,980円)と、VR2000(価格6,980円)のいいとこどりをして、バランスよくまとめた、そんなイヤホンとのこと。
VR3000は音の空間の表現に優れ、VR2000は音の細かさにすぐれています。
VR500を使用した音の感じ方ですが、メーカーが言っている通りに作り込まれているとは感じました。
ただ、価格の割にすごく頑張ってはいますが、流石に上位モデルの音質には敵いません。
では実際に音について、どんな風に感じたかお伝えしていきます。
- 音質
-
・重低音とシャキッとした高音には弱いが、全体的に音質は良い
・音の解像度が高く、細かい音までクリアに聞こえる(音の粒が細かい)
・音の出だしの細かい小さい音まで把握できた
・音の種類の聞き分けがしやすい
会話や細かい音が多いシーンに向いていると感じました。
ゲームでいえば会話の多い原神などのMMOや、タイミングに関する音が重要な、音ゲー、格ゲー、MOBAが向いているかと思います。 - 音場、音の定位感
-
・音の空間は広く感じなかった(奥行き感があまり無い)
・定位感は十分満足できるレベル
・近い空間で様々な種類の音が正しい方向から聞こえる感じ
音の奥行き感が少なくても良い用途ならおすすめかなと感じます。
定位感が優れているのでFPS、TPSにも一応使えますが、音の空間が浅い為、ターゲットが奥の通路か手前の通路か判断しにくい場面がありました。
筆者的には、ゲーミングイヤホンと言いながらもASMR特化に感じています。
音場の狭さが逆にASMRにはピッタリはまっていると思いました。
ASMRに関しては、上位モデルに勝るレベルです。
VR500とE500を比較
同価格帯である、VR500とE500を比較しました。
比較表
比較項目 | VR500 | E500 |
---|---|---|
価格 | 2,980円 | 1,980円 |
外観 | マットグレー | 黒(光沢あり) |
マイク機能 | あり | 無し |
音の特徴 | クリアで細かい音 | 立体感のある音 |
向いている用途 | ASMR MMO、MOBA、音ゲー、格ゲー | FPS、TPS |
・外観の違いは、マイクの有り無し、色です。
・音は方向性が違うので、向いている用途が分かれます。
・VR500はE500に比べ、音の奥行き感が減っていました。
・その代わりに音がクリアで細かく、バランスよくまとまっている感じでした。
・音の定位感については、VR500もE500も大きな差はありませんでした。
どちらもしっかりと音の方向が把握できる性能です。
VR500がおすすめな人
音が細かく、音の空間が狭いことから、非常にASMRと相性が良いです。
ゲームにも合いますが、ゲーミングイヤホンというより、ASMRイヤホンです。
息継ぎや、声の出だし、細かい強弱がしっかりと聞き取れるのでおすすめです。
ただし、音楽でバックの低音、高音が激しい場合には向いていないと感じました。
この価格帯のマイク機能付きイヤホンの中では、圧倒的に音質が良い定位感に優れたイヤホンです。
5,000以下のイヤホンではトップレベルで音がまとまっています。
上記の用途に対しては、E500よりVR500の方が優れています。
E500を買うより、VR500を買った方が良いと思います。
まとめ
・VR500もE500同様、非常に音の定位感に優れたイヤホン
・この価格帯では間違いなくトップレベルの性能、音質
・低価格のイヤホン付きマイクを探している人には、VR500が間違いなくおすすめ
・マイクの音質は良いとは言えない
・ケーブル長さ1.2mは、使用環境によっては短く感じる場合もある
・タッチノイズが大きめなので、動きながらの使用には不向き
総評として、【VR500は非常に優等生なイヤホン】です。
幅広いジャンルのゲームから音楽、動画までカバーしてくれます。
筆者も低価格でゲームに向いているマイク付きイヤホンを探している人には、VR500を勧めていこうと思いました。
無名のイヤホンを使っている人ならまず買いです。
ただし、E500を持っていて、マイクも別で持っているユーザーさんは、VR500への乗り換えの必要はないと感じました。
お金をためてVR2000,VR3000に行くか、SHUREかSennheiserあたりにいきましょう。
おまけ
持ち運ぶことがある人は、イヤホンケースに入れると断線のリスクが減って良いですよ。
上記商品は、マイク付きやリケーブルしたイヤホン用です。
E500など小さいイヤホン用のケースは、E500の記事に載せておきますので興味があったらどうぞ。
最後までお読みいただきありがとうございました!
PCが遠い人は延長ケーブルをお忘れなく!